正義と微笑

numb_86のブログ

読書

藤本徹『シリアスゲーム 教育・社会に役立つデジタルゲーム』東京電機大学出版局

ありがたいことに、欲しいものリストから送ってもらった。安価な本ではないのにありがたいです。 シリアスゲームについての、恐らく日本で唯一の入門書。 2007年出版なので少し古いが、現状の整理や分析が優れており、執筆時点での事例紹介も勉強になった。 …

小塩隆士『高校生のための経済学入門』ちくま新書

大学生の頃に読んだものを、再読。 タイトル通りで、初学者にも分かりやすく、経済学の考え方や役割が紹介されている。 特定の分野に注力せず、幅広いテーマを扱っているのも素晴らしい。 高校生のための経済学入門 (ちくま新書)作者: 小塩隆士出版社/メーカ…

デヴィッド・スタックラー&サンジェイ・バス『経済政策で人は死ぬか?』草思社

誤った経済政策は人の命を奪う。それが本書の結論だ。 公衆衛生学や統計学の専門家である著者たちは長年、経済政策が人の健康や命に与える影響を研究してきた。 それを一般向けに分かりやすく解説したのが本書である。 経済政策は人命に深刻な影響を及ぼす、…

トム・モリス『アリストテレスがGMを経営したら』ダイヤモンド社

経営には哲学や倫理が不可欠である。それこそが企業を支え、競争力の源泉となる。 これが本書の主張だ。 ビジネスライク、という言葉には、冷淡、表面的といった否定的なニュアンスが込められているが、それは経営や労働の本来の姿ではない。 協働による創造…

笹澤豊『小説・倫理学講義』

大学の教員である主人公が、助手や元教え子との対話を通して、様々な思想、ものの見方や考え方を紹介していく。 「講義」と銘打ってはいるが、体系的に解説していくのではなく、こんな見方もありますよ、こんな考え方も出来ますね、と問題提起していくスタイ…

佐伯啓思『自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで』

私たちは、政治や社会問題を語る際、とにかく自由に結びつけて論じなければ気がすまないほど、自由というものを大切にし、信じている。 本書では、普段疑いもなく信じ込んでいる「自由」が抱えている特徴や本質を、描き出していく。 「自由とは何か」という…

荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の漫画術』

『ジョジョの奇妙な冒険』で有名な著者が、30年以上のキャリアのなかで学んだ自身の漫画術について解説していく。 時代を越えて愛される「王道漫画」、それを描くための方法である「黄金の道」について、描かれている。 「漫画術」と銘打ってあるが、漫画家…

ジョージ・オーウェル『一九八四年 新訳版』

SF小説の傑作。この分野ではもはや、古典になっている作品。 非常に面白かった。今まで読んだ小説のなかで、一番かもしれない。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/07/18メデ…

オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』

戦前の日本で弓道に打ち込んだドイツ人哲学者が、自らの経験をもとに、弓道に息づく禅の精神について描いていく。 弓と禅作者: オイゲン・ヘリゲル,稲富栄次郎,上田武出版社/メーカー: 福村出版発売日: 1981/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 34回この…

飯野賢治『ゲーム Super 27years Life』

『Dの食卓』などで有名なゲーム制作者、飯野賢治の自伝。副題にもある通り、出版当時、著者はまだ27歳。著者の一周忌に合わせて、2014年に文庫化された。 ゲーム―Super 27years Life作者: 飯野賢治出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/07メディア: 単行本 …

会田弘継『追跡・アメリカの思想家たち』

アメリカの政治思想家たちは何に危機感を抱き、どのように問題に取り組んだのか。その半生と思想を描いていく。 思想についての解説というより伝記に近く、とても読みやすい。筆者が学者ではなく報道出身だから、というのも大きいだろう。 紹介されている思…

エリック・シュミット他『How Google Works』日本経済新聞出版社

Googleの会長であり、元CEOでもあるエリック・シュミットらが書いた、ワークスタイルやマネジメントに関する本。 How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン…

リーナス・トーバルズ、デイビット・ダイヤモンド『それがぼくには楽しかったから』

Linuxの開発者であるリーナス・トーバルズの自伝。 典型的なコンピュータオタクだった少年期、後に世界中で使われていることになるOS「Linux」を作り上げるまでの日々、その後のオープンソースソフトウェアとしての成功。 世界で最も成功しているオープンソ…

慎泰俊『正しい判断は、最初の3秒で決まる 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣』

正しい判断は、最初の3秒で決まる 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣作者: 慎泰俊出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 成功した者は皆、努力している。 努力が報われるとは…

飯田泰之・雨宮処凛『脱貧困の経済学』

活動家である雨宮処凛氏と、経済学者である飯田泰之氏の対談本。 貧困問題に取り組む雨宮氏が、様々な疑問や意見を飯田氏に投げかけ、それを飯田氏が経済学者の立場から応える、というスタイルで進んでいく。 2009年当時の格差・貧困の問題を、多岐にわ…

阿部彩『弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂』

日本における貧困・格差問題の入門書。 「社会的包摂」という概念を軸に、現代日本の貧困や格差について描いている。弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書)作者: 阿部彩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/16メディア: 新書…

亀谷純子『3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖』

いわゆる「経理」が担当する仕事の内容が一通り網羅されている。 入門者が最初に読むのに適した一冊。 3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖作者: 亀谷純子出版社/メーカー: ソーテック社発売日: 2011/04/02メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含む…

久保田政純『企業審査入門』

財務分析の勉強がしたくて、人に借りて読んだ。 「はじめに」に書かれているように、金融機関の人間のみならず、信用調査や与信管理に関わる全ての人に向けた、入門書。 この分野について網羅的に書かれており、経験がなくても取り敢えず読み進められるはず…

須田邦裕,出澤秀二『最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金』

会社を創ろうとしている人、創った人、そして、会社の運営に携わることになった人にとって、非常に頼りになる一冊。 会社を運営していくうえで必須となる法律や税務の知識が、体系的にまとめられている。 最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・…

最近読んだ本

知は力なり。 尊敬している人たち、目標としている人たちは皆、勉強している。本を読んでいる。 ということで、少しでもそういった人たちに追いつくために、読書を始めた。 現代の金融入門 (ちくま新書)作者: 池尾和人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996…

『働くということ』を読んだ

会社員を経て小説家となった著者が、自身の経験を軸にしながら、「働く」ということについて考察していく一冊。 本書の出版は、1982年。私の手許にあるものは、2004年に出版された35刷。おそらく現在も静かに増刷が続いているであろう、ロングセラーだ。 そ…

『ゲームの流儀』を読んだ

正確には、まだ読み終えてはいないけど。 『コンティニュー』という雑誌に掲載されたインタビューを再録した、ゲームクリエイターのロングインタビュー集。それぞれに独立した構成となっており、どこからでも、好きなところから読んでいける。 遠藤雅伸や坂…

ゆるくて、柔らかい、共同体

内山節,21世紀社会デザインセンター『内山節のローカリズム原論―新しい共同体をデザインする』(農山漁村文化協会)を人から借りていたのだが、読み終えた。 震災を経て、これから復興に向かっていくなかで、どのような社会を目指すべきなのか。それを、地域…

『僕にはまだ友達がいない』を読んだ

ラノベ風のタイトルだが、ラノベではなく、作者自身の体験をもとにしたマンガ。コミックエッセイ、というのだろうか? この手の作品は苦手で食わず嫌いしていたけど、テーマに惹かれて読んでみた。 この物語の主人公でもある作者(35歳)は、漫画家を目指…