正義と微笑

numb_86のブログ

金融業は何のために?

 自分たちの役割、使命は何かということを、また考えてみました。何の結論もでませんでしたが…。

 金融は差別化が難しいというのは、よく言われる話。ソニー銀行の社長さんは、こんなことを言っています。

 金融は差異化が難しいといわれています。実際、金融商品は形にしにくいために、結局は価格(金利や手数料)ということになりがちなうえ、容易に類似商品を作ることができるからです。しかし、ニーズが多様である以上、サービスも常に多様に存在します。差異化が難しいというのは、まだまだニーズを的確に捉え切れていないからでしょう。

【使う】あるということ、使うということ|from MONEYKit|MONEYKit - ソニー銀行

 ニーズを捉え切れていない、ね。たしかにニーズを捉え、それに応えるサービスを提供していけば、成長できるでしょう。事実、ソニー銀行さんをはじめネット銀行各社は、「高金利」と「安い手数料」、「いつでも利用できる利便性」というニーズに応え、大きく成長しました。だけど、それ以上他に何かニーズがあるでしょうか?多くの一般庶民は、これといって金融に何の要求も無いんじゃないの?利息を増やしてとか、手数料を安くしてとか、それぐらいではないだろうか。消費者・利用者としての俺も、それぐらいしか思い付かない。
 では、視点を変えてみよう。ニーズに応えるのではなく、自らニーズを創り出していく。金融をもっと身近なものにする、それこそを自分たちの使命とする。多くの人がもっと気軽に、金融を利用できるようにする。それこそを自分たちのアイデンティティとする。
 だけど、本当に、「金融を人々にとって身近なものにすること」を、ビジョンとして掲げられるのだろうか。私は別に、金融がもっと身近になるべきだという信念を持っているわけではない。たまたま金融界に身を置いてる、だから、金融を身近にしようとしている、それだけのこと。そもそも、金融の存在感が大きくなるのは望ましくないかもしれない、とすら思ってます。あくまで裏方なんですよねー。どこかの記事で亀井大臣が、「まず生産者と消費者がいて、そこに便宜的に金融が存在するに過ぎない」と言ってました。私もそう思います。金融業自身は、何も生み出していません。あくまで、生産者と消費者をサポートしているだけです。
 う〜ん、分からん。曲がりなりにもブログとして人様に晒すのだから、何らかの結論を書きたいのですが…。答えが出せないのはきっと、私が無知だからでしょう。金融は経済の血液だとか言われるけど、そういうことについて、何も分かっていない。理屈ではわかるけど、イマイチしっくりこないんです。また、実務経験も乏しい。もっと勉強し、もっと場数をこなせということなんでしょう。今の私がいくら考えても、何も生まれそうにありません。それでも、実務を離れてこういった大局的なことについて考えるのはきっと、無駄にはならないはず…。




 答えも出ないままそんなことをつらつらと考えていたら、こんな記事がホッテントリ入りしてました。

 オンライン金融企業の一群は、既存の太りすぎの金融業界から儲けをかすめ取り、彼らを困惑させ、彼らの地位を脅(おびや)かしつつある。

http://jp.techcrunch.com/archives/20100114is-the-internet-finally-robbing-the-greedy-financier%E2%80%99s-gravy-train/

 ガクブルですね。冒頭に書いたように、ネット銀行各社は、確実に我々の顧客の一定の層を奪っていきました。金利に高い関心を示す層は、我々ではなく、ネット銀行を選択するでしょう。それはもう仕方のないことだと思ってます。
 金利では勝てない。ネームバリューでもメガバンクには勝てない。だからこそ、自分たちの使命や役割を明確に打ち出し、他行との棲み分けを図っていくべきだと思うのですが…。なかなか難しいですね。金融の差別化という永年のテーマに対して、俺ごとき若造が答えを出せるとは思えません。それでも、自分なりにどうにかしてみたいなあ。