正義と微笑

numb_86のブログ

好きでもない仕事のはずなのに、心が満たされたとき

 仕事柄、お客さまから商品の説明を求められることがある。この商品についてよく分からないから、教えてくれと。
 この前もそんなことがあった。うちはそんなに大した商品は扱ってないんだけど、なかには、一見しただけでは分かりづらい商品もある。一度理解してしまえば、なんてことは無いんだけど。その商品について教えてくれと、お客さまのほうから問い合わせがあった。私はパンフレットを使いながら、その商品の概要を説明していった。
 わりと熱心なお客さまで、わざわざノートまで用意して、私の拙い説明を熱心に聞いてくれていた。最終的には、商品について理解していただき、満足してもらうことができた。契約もしてもらえるとのこと。具体的な契約についてはまた後日ということで、その日は終わった。
 この日は契約そのものには結びつかなかった。後日というのも、口約束かもしれない。それでも俺は、嬉しかったんだ。自分の説明でお客さまが納得し、満足してくれたことが。満ち足りた気分になった。契約を結んでもらって嬉しいのは当然だけど、そうじゃなくても、お客さまが満足してくれれば嬉しかったりするんだね。こんなこと社内で喋ったら、「数字取れなきゃ意味ねえんだよ」と上司連中に怒られそうだけど。
 不思議だ。あの会社にも、あの商品にも、何の愛着もないのに。決して好きでやってる仕事ではないのに。それでも、嬉しくなる瞬間というのはあるんだね。
 他にも時々、仕事を通じて心が満たされる瞬間というのがある。そのときのことは忘れずに、記録していきたいと思う。そのなかにこそ、自分の適職を見つけるためのヒントが隠されているように思うから。自分は何に対して喜びを感じるのか、探っていきたい。