正義と微笑

numb_86のブログ

大学院を迂回して研究者になるには

 博士号を取得したのに定職に就けずフリーターを続ける、高学歴ワーキングプアと呼ばれる人たちがいます。どうしてこういう問題が発生してしまうのかと言えば、やっぱり、新卒至上主義があると思うんですね。
 新卒のときしか就職できない。それは博士号の人たちも同じで、大学院で学んだことなど「無用の長物だ」と企業に判断されてしまいます。役に立たない知識ばかり詰め込み、無駄に歳だけとった連中だと。*1そのため、頑張って博士号を取ったはいいが、倍率が高すぎて研究職のポストには就けない、かといって今さら民間企業に就職することも出来ないといった、悲惨な人たちが生まれしまうのです。
 大学院に行くってことは、それほどまでにリスキーなことなのです。そのため、その現実に慄き、才能ある人が院に進むことを躊躇してしまうこともあると思うんですよね。また、才能が無い人は無い人で、挑戦することもなく諦めるしかないので、未練が残ったままです。
 大学院への進学を回避し、勤め人をやりながら研究者を目指す。そしてそれが上手くいかなかったときは、大人しく勤め人として生きていく。そういうコースをつくれないもんですかね。


 久恒啓一さんという人がいます。現在は多摩大学の教授をされているとのこと。
 久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」
 この方、現在は研究職に就いているのですが、もともとは会社員で、大学院は出ていないようなんですよね。

 大学卒業後、日本航空に勤めていた久恒さんは、30歳の時に「知的生産の技術」研究会(現在はNPO法人)に参加。休日を時間管理などの研究に使っていた。40歳の時、図解に関する初の著書を出版。47歳で日本航空を早期退職して、大学教授に転身。“休活”を発展させて、新しいキャリアを手に入れた。


日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 2/2号 p101


 もちろん特殊な例なのでしょうが、実際にこういう方もいるということは、ヒントになるかもしません。


*1:それが事実がどうかは分かりませんが、企業はそう判断するようです。