正義と微笑

numb_86のブログ

経済成長という呪縛

 日本人たちよ、日本を幸せな発展途上国に戻そう - elm200 の日記
 を読みながらぼんやり考えたこと。

「世界で一流の産業を持たなければならない」「高品質の製品を作らなければならない」という強迫観念を捨て、大きく深呼吸をしよう。

 この部分は同意するのですが、結局はこの人も、今の世界を前提としたうえで議論しているように思えます。与えられたゲームの上で動いてる。そのゲームでどう動くのか、どういうスタンス・ポジションをとるのかを議論しているだけであり、ゲームのルールやシステムそのものは、疑えていない。
 結局は経済成長を目指さなければならないのか。別に私なりの主張や方向性があるわけではありません。だけどぼんやりと、「このままじゃいつまでも終わらないんじゃないかなあ」などと思ってしまうのです。ひたすら「経済成長」を目指して走り続ける…。それってどうなんだろ?と感じてしまうのです。我々は永遠に、「経済成長しなければならない」と脅迫観念に駆られながら生きねばならないのでしょうか。安寧の地はどこに?
 elm200さんは、「カネを持ってる日本人のほうが途上国の人たちよりも不幸に見える」と仰っていますが、それは日本の問題というより、この世界そのものが「常に経済成長しなければならない」という宿命を背負っていることに、起因するのではないでしょうか。
 荒唐無稽ですが、この社会の在り方自体を見直すのも必要なのではないでしょうか。枠組み自体を見直すというか。発想の転換、世界観の見直し、システムの再構築。

 我々はケインズの言う『停滞』を受け入れ、無理にでも需要を拡大して常に2、3%の経済成長を目指すという発想から、もう転換してはどうでしょうか。


佐伯啓思
読売新聞 2009年5月18日


 今度この本でも読んでみますかね。

「欲望」と資本主義-終りなき拡張の論理 (講談社現代新書)

「欲望」と資本主義-終りなき拡張の論理 (講談社現代新書)