正義と微笑

numb_86のブログ

集金廃止論

中小企業者の真の経営改善を図るため、金融機関が、貸付条件の変更等と併せて、経営再建計画の策定支援等のコンサルティング機能の発揮に注力するよう促す


金融担当大臣談話−中小企業金融円滑化法の期限の延長等にあたって−:金融庁

今までのやり方を変えるために必要なのは問題意識がなければなりません。小さな問題点や疑問点は現場にいくらでも埋もれています。


残業しないための仕事術 - ワークライフバランスを達成するためにすべき5つのこと - sadadadの読書日記

 「コンサルティング機能」とやらを発揮したり、残業を減らしたりするために、必要なこと。

 いろいろあると思うけど、まず取り組むべきなのが、集金業務の縮小だと思う。

 集金業務こそが、我々を縛りつけている。そう思えてならない。偉い人たちがどう思っているか知らないけど、現場の人間にとっては、本当に負担なんだ。時間だけでいえば、一番時間をかけていると思う。しかも日時の指定まであり、20日なら20日に行かないと、クレームの電話がかかってくる。だから、好きな時に行くというわけにもいかない。稟議が溜まってても、条件変更先の経営再建計画をつくらなきゃいけなくても、取り敢えずまずは集金に行かなければならない。日中の時間は潰れる。必然的に、金融庁が求めているようなコンサルティングっぽい仕事は、夕方以降に取り組むことになる。残業。しかも、残業代削減のプレッシャーがあり、少しでも早く帰らなければならない。そのため仕事の中身は、質より速さになる。とにかく終わらせることが第一であり、出来の良し悪しは二の次。

 まともにコンサルティング(笑)出来ないのも、残業が減らないのも、時間が足りてないのが最大の理由。そして我々から時間を奪っているのが、日々の集金業務なんだ。もちろん、そうまでしてでも続ける価値が集金業務にあるのなら、やるしかない。だが違うんだよ。労力ばかりで、見返りがあまりにも少ない。

 定積はキッカケ商品であると、よく言われている。集金を口実に毎月訪問することで顧客との関係構築や情報収集を図るというのが、この業界の主張だ。だったら、優良な顧客、今後の取引拡大が期待できそうな先に絞って、集金すればいいのでは?昔から続けているからというだけの理由で惰性で集金を続けるのは、バカバカしいよ。集金を続けても取引拡大を望めない先も、どうしたってある。というか、広く浅く集金をしていたら、一軒あたりの時間は少なくなってしまうではないか。薄っぺらいサービスを広範囲にばらまくだけ。

 偉い人たちにはそれが分からないらしい。集金すること自体が目的になっているというか、集金が信金の至上命題だと思い込んでいる。それで上手くいくなら構わないけど、上手くいってない。残業は増え続けるし、仕事が上手く回っていない。レベルの低いことしか、俺たちはやれてない*1。定期的に訪問している、顔なじみである、そういった人間関係だけで数字を取れる時代ではないんだよ、もう。顧客を選別して、その顧客に対して質の高いサービスを提供する。そういった方向に変化していくべきでは?



 文句ばかり言ってても状況は変わらない。問題視されない程度に、徐々に集金先を減らしていこう…。そして生み出した時間で、優良な顧客に対して高度なサービスを提供していく。それが本来の姿だと思うけどなあ。

 もちろん、そう簡単にはいかないだろう。集金先が減れば絶対、そのことで詰められる。定積の口座数や契約高が減ったとかで、怒られるのだろう。ここでも結局、目先の数字に囚われている。いくら口座数や契約高を維持したって、その内容がスカスカなら意味ないだろうに。

 結局、自分たちが何をしたいのかが分かっていないのだろう。

では、無能な経営者の無能さがどこに存在するか。これは上記の逆を行けばわかります。

どういうお客さんを相手にしたらより儲かるかということを、そういう経営者は考えていません。なぜそうなるかというと、他人と同じものしか提供しようとしないからです。特定の人を対象に絞り込んだ、他と差別化できる商品・サービスを提供するというのは、頭も使いますし、お客さんを絞り込むのは怖いことです。そのリスクを取りたくないのだと思います。


「お客様は神様です」という人の正体:儲けている人の場合と、儲けていない人の場合 - 常夏島日記

 まさにこれを地で行ってる。だから、経営資源(つまり、俺たち)を一部に投入することが出来ず、広範囲に薄っぺらくばらまくことしか出来ないでいる。

*1:俺の場合は、能力の低さが一番の理由である。だが俺よりもずっと能力も経験もある方々ですら、集金に振り回され満足に仕事できていない。