正義と微笑

numb_86のブログ

あの星が、欲しいと思った

 過去や未来がどうあれ、今の俺は、しがない信金職員。
 仕事に情熱を持てず、閉塞感を抱えている。
 それは仕事振りにも現れ、お世辞にも優秀な職員とは言えない。かといって無能とも言い切れず、中途半端なポジションにいる。


 モニターの向こう側にいる起業家や表現者に憧れ、自分もそこに行きたいと夢見ている。


 いつか何かにつながると信じ、ブログを書いてみたり、Twitterを始めてみたり、細々とやっている。


 現在地と目的地は、今のところ、まったくつながっていない。見通しは立っていない。


 いつか向こう側に行けるのだろうか。
 夜空に浮かぶ星を見つめ、あれを手に入れたいと願っているこの若者の夢は、叶うのだろうか。


 私には才能が無いのかもしれない。夢を見ているだけなのかもしれない。
 しかしそれでも、私という人間は、間違いなく存在している。
 この気持ちは本物だし、numb_86という人間は確実に、この世界に存在している。幻などではない。
 ここにある。
 私という人間がいる限り、どこかには辿り着く。天国か地獄かは分からないが。


 あの星が欲しいと願った若者が辿り着く末路は、どのようなものなのだろう。


僕は今まで、自分の悲惨さを知らなかった。ただ神の星だけを知っていた。あの星を、ほしいと思っていた。それでは、いつか必ず、幻滅の苦杯を嘗めるわけだ。人間のみじめ。食べる事ばかり考えている。


太宰治『正義と微笑』