読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

正義と微笑

numb_86のブログ

自分らしく、かつ、必然的に、生きる

 ニートになって時間が生まれた。利害関係からも解き放たれた。会社員のときのような変な「現実」に縛られることも無くなった。

 そんなわけで、自由な身分で、自由な着想で、考えられるようになった。
 今は完全な無職状態だし、失業という人生の区切りが一段落したわけだし、自然と、これからの人生について考えた。

 そのとき漠然と思ったのが、自分らしく生きたいということだった。自分らしさを貫いて生きてみたいと思った。
 ネットが繋がらない数日間、『アイデン&ティティ』やら『フィッシュストーリー』やらの映画を観てたから、その影響かもしれない。


 以上は、願望とか理想とか、そういった類のもの。いわば「未来」だ。

 だけど俺ももう、四半世紀以上は生きているのだ。
 「未来」だけでなく、「過去」もそれなりにある。
 つまり、人生における自分なりのコツや取り組み方、ノウハウみたいのもが、少しぐらいはあるのだ。

 それは、人は「必然的に生きる」しかないということ。

 人それぞれに様々な生き様があるはずだが、そういったものは全て、成るべくして成っている。在るべき姿に自然と収斂されていくというか。俺はそんな風に思っている。
 誰もが、その人なりのフォームやスタイルというものを持っていて、そこから逃れることは出来ない。いや、逃れられないというより、結局はそれが、一番その人にフィットする。自分に合ったスタイルでこそ、最高のパフォーマンスを発揮できる。

 だから、過度の他人の生き方に憧れても、仕方がない。面白いことやってる人がいて、自分もやろうとしても、真似しようとしても、上手く出来ないのだ。いきなり上手くいったとしたらそれは、もともと適性があったということ。

 自分以外の生き方など出来ない。

 他者の生き方に憧れたり真似したりするのが、悪いわけではない。よいと思うもの、カッコイイと思うものは、どんどん取り入れていけばいい。だけど最終的には、自分に馴染むものしか残らないし、結局は、自分にふさわしい形で定着していく。そういうことなのだ。
 自分らしく生きる、俺はこう在りたい、そういったものも結局は、自分に合った形に修正されていく。理想はあくまでも理想で、全てが現実になるわけじゃない。

 パンクで、イノベーティブで、ハードボイルドで、ロックンロール。そんな生き方に憧れたって、「それが自分らしさだ!」と猛ったところで、なかなかそうはいかない。どうにも凡庸で地味、そうなってしまう人もいるだろう。でもそれは悪いことじゃないんだ。本当にロックを望み続ければ、そのための行動を続ければ、それは必ず、その人の中に形成され、定着していく。最初に思い描いた姿とは異なるかもしれないし、とてもロックには見えないかもしれない。でもそれが、その人なりの、その人に一番似合う、ロックなんだ。必然的に、必然性を持って、その形に落ち着いていく。

 誰もがジョブズや龍馬やカート・コバーンのようになれるわけじゃあない。だけど誰もが、その人なりのオリジナリティを持っていて、その人なりのやり方で、己の生き様を描き出せるんだ。


 自分らしく生きること。必然的に生きること。
 どちらにも共通するのが、いかに自分を守れるかということ。自分を大切にする。自分の中に軸を持つ。
 フラフラしない。
 キョロキョロしない。
 自分にとって何が大切か見極め、シンプルに生きていく。
 自然な形で。必然的な形で。本来の、在るべき姿で。
 そういったものを追求し、少しでも近づいていく。
 それこそが結局は、一番の近道なのだと思う。

***

 以上、久しぶりに『アイデン&ティティ』を観て厨二病を発症した、26歳無職の戯言でした。
 一人で舞い上がり、ネットで恥を晒す、ピエロのような存在。ピエロニート。いいかもしれない。

アイデン & ティティ [DVD]

アイデン & ティティ [DVD]

フィッシュストーリー [DVD]

フィッシュストーリー [DVD]