読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

正義と微笑

numb_86のブログ

いっぱんじん連合ツアー

 その知らせは、ある日突然届きました。
 「なむさんデリバリーサービス」と題されたそのメールには、こんな内容が記されていました。

実は、突然に思いついたのですが、なむさんデリバリーサービスというのを本人不在で宮原代表と思いつきました。


何をするかというと、困ったときになむさんを呼ぶ。です。


 まったく意味が分かりません。
 送り主は、いっぱんじん連合の書記長さん。
 一度お会いしたことがあり、「ちょっと変わった人なのかな?」と思っていたが、案の定、変わった方のようです。わりとリアルに、趣旨がよく分かりませんでした。だけど、何やらゴハンをご馳走してくれるとのことなので、ノコノコ会いに行くことに。


 六本木のオサレなスポットでメシを食うべく、代表さん、書記長さんと、待ち合わせ。
 当然のごとく、遅刻する私。家でダラダラとネットしていたら、遅れてしまいました。


 ちなみにこの前日、既卒者カフェというイベントに参加したのですが、このときも遅刻しました。他の参加者、大学を卒業後も就職活動を続けてる既卒者の方々は、皆さん時間を守っていたようです。私以外にも、一人だけ遅れた方がいたのですが、その方は企業の面接を経てからの参加でしたので、仕方ないと思います。私は、その前に何の予定も無かったにも関わらず、なぜか遅刻しました。


 でもいいんですよ。既卒者の皆さんは、真面目すぎです。もっとルーズに生きてもいいと思いますよ。
 なぜなら、代表と書記長も、遅刻したからです。誰も待ち合わせ時間には間に合わなかったようです。こんな大人たちでも取り敢えず何とか生きてるので、既卒者の皆さんも、力抜いていきましょう。


 そういえば、本当に思いがけない出会いだったのですが、既卒者カフェにて偶然、いっぱんじん連合のメンバーの方とお会いしました。僧侶さんです。絵を描いている方で、こちらのイベントに出展されるそうです。スゲエ!

 Blogger


 それから、既卒者カフェの様子は、主催者の方がこちらに書いております。

 【第三回既卒者カフェ × 色んな人】~死ぬか仏門かギャップイヤー~|Youth Worker見習いラフ(´・д・)のブログ


 で、代表・書記長との食事会でしたが、普通に楽しかったです。普段食えないような料理を食べれて、よかったです。っていうか、あの店自体、普段の私なら入れませんでしたね。オサレでハイソな雰囲気が、プンプンしてましたね。ナイフとフォークを上手く使えず、(割り箸が欲しい……)と思いつつも、舌鼓を打ちました。


 メールでは意味不明でしたが、かなりしっかりとした趣旨やコンセプトが、書記長さんには会ったようです。けっこう納得できるというか、説得力のある内容でした。期待に応えられたかどうかは、怪しいですが。ちなみに、代表さんにもコンセプトを聞いてみたところ、かなりフワッとした答えが返ってきました。


 私としても、かなり意義のある食事会でした。この屈折した気持ちは書記長さんにも散々ぶつけたのですが、私にはどうにも、非モテならではの「オサレ」コンプレックスがあるのです。オサレでキラキラした空間が、苦手で仕方ない。苦手というか、怖い。オープンテラスのカフェとか、怖くて仕方ありません。
 今回、オサレなレストランで食事することで、ちょっとは場馴れしました。ちょっとだけね。書記長さんが「雰囲気だけで、オサレスポットにいる人たちも、大した中身はないよ」と言っていましたが、まあ、そんなもんなんでしょうね。経験不足が恐怖を招いているだけであって。


 その後、予定がある書記長さんと別れ、代表さんと渋谷に移動。
 また別のいっぱんじん連合メンバーの方が面白いことをやっているようなので、会いに行ったのです。
 よーじさんという方が、渋谷のハチ公前で"元祖ハチ公のエサ"を販売するとのこと。ドックフードを小分けにして、路上で販売するようです。本当に、いっぱんじん連合に入る方は、変わった方が多いです。
 到着すると、よーじさんと、お友達の方々の3人で、"元祖ハチ公のエサ"を売っていました。外国人の方を中心に、意外にも売り上げは好調とのこと。面白いな〜と思っていた直後、区の担当者のようなオッサンが現れ、注意され、よーじさんと代表さんが交番に行き、お巡りさんに注意されてしまいました。仕方ないので撤収し、5人で喫茶店へ。
 お話を聞いてみると、よーじさんはかなり変わった方のようです。言葉で表現するのが難しいのですが、「手編みのマフラーより重い、本当に重い、クサリ(駐車場にあるような、金属のチェーン)のマフラー」をつくったり、いろいろとご自分で「作品」をつくっているようです。
 去年は、ワーキングホリデーを利用して、ニュージーランドに行っていたとのこと。それはいいんですが、金欠のため、路上にある動物の死骸を食べていたとのこと。は?
 クルマに撥ねられた動物の死骸、しかもよーじさん曰く「状態のいい死骸」がたくさんあるそうで、それをご自分で捌き、火を通して食べていたとのこと。カラスやメジロ、ハリネズミなどなど。写真を見せて頂きましたが、かなりキレイに捌かれておりました。いろいろとコツがあるとのこと。
 金欠だからっていうのも理由だけど、それ以上に、きちんと生命や屠殺と向き合ってみるというのが、最大の理由だそうです。確かに、我々は動物の生命を奪ってそれを自らの血肉にしているわけで、大事なテーマだと思います。


 代表さんは次の予定があるので、喫茶店を出ることに。話を聞いてみると、これまたいっぱんじん連合メンバーの方と合流して、とあるNPOのプログラムに参加するとのこと。せっかくだからその方ともお会いしておこうと思い、私も付いて行くことに。
 そのメンバーというのが、Tokinさんという方です。イラストレーター・漫画家として活動しており、毎月発行しているフリーペーパーを頂きました。スゲエ!

 marshmallow apartment

 私の感覚からするとかなり奇抜な髪型をしており、ピアスもたくさんあいてました。それだけで、なんかすごい感じがします。私は一度もピアスをあけたことがありません。怖いですからね。非モテ男子なら当然だと思います。「一度でもピアスのあけたことのある非モテ男子」なんて、私は認めません。


***


 なんでいっぱんじん連合のメンバーでもないのにこんな長々と記事を書いたかというと、本当に、面白い人たちだと思ったから。そしてそれを、少しでも多くの人に、特に先日お会いした既卒者の方々のように、ある種の「生きづらさ」を抱えている人に、知って欲しかったから。


 上手く言えないけど、世の中には、本当にいろんな人たちがいる。
 ニートになった直後、いっぱんじん連合さんの存在を知り、それを立ち上げた代表さんや、それに付き合ってる参謀さんのことを、面白い人たちだな〜と思った。だけど他のメンバーの方とお会いすると、お二人が普通に思えてくる。それぐらい、個性の強い生き方をしている。俺にはそう見える。


 「オサレ」に対してコンプレックスを持っていると書いたけど、それはやっぱり、「知らない」からなんだよな。だから、苦手意識や恐怖心がどんどん膨らんでしまう。多分、知ってしまえば、大したことはないのだと思う。俺は10代の頃、対人恐怖症で引きこもりだったんだけど、実際に人と関わっていくことで克服していったという側面は、確かにある。


 「労働」とか「就職」にも、そういうところがあるのかもしれない。最近、そう思うようになった。
 俺たちの労働観や人生観は、恐らく、相当に狭い。限られた生き方しか知らない。でも、実際はそうじゃないんだ。本当にいろんな人たちがいる。しかも、テレビやモニターの向こう側ではなく、現実に、意外と近いところに、そういう人たちがいるんだ。


 もちろん、人に見せないだけで、不安や苦しみはそれぞれにあるんだと思う。だけど皆、それぞれのやり方、それぞれの生き方で、毎日を面白いものにしようとしている。
 それを知って俺は、何というか、ホッとした。「ああ、人生は何でもありなんだ」って。
 いい意味で、もっと適当に生きていい気がする。必ずしも、型に嵌まる必要はないよ。
 遅刻はよくないけどな。