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正義と微笑

numb_86のブログ

ニート生活で発見した、モチベーションを生み出すためのいくつかのコツ

 会社を辞めてから、ライターとして契約するまでの期間を「ニート」と定義するなら、約8ヶ月間、ニートだった。
 その後は、文章を書いたり、サイトを作ったり、プログラミングを勉強したりしているけど、あくまでもフリーランスである。
 俺は相変わらず、組織に属さず、生活の大半を自宅で過ごしている。
 そういう自由な暮らしの中で重要になってくるのが、モチベーションの管理である。好きなように生きているはずなのに、やる気が出なくなってしまうことが、どうしてもある。やるべきことがあるのに、集中して取り組めなかったり。


 モチベーションはそのまま生産性につながってくるので、フリーランスとしては死活問題である。
 ニートとしても、充実した日々を過ごすためには、やっぱりそれなりのモチベーションは必要だ。
 そこでこの記事では、ニート生活の中で発見した、モチベーションを生み出し、それを保つために重要だと思われる要素を、備忘録的に書き連ねていく。どうすればやる気を取り戻せるのか、メモしていく。

  • 好きなことをやる
    • まず、これが大原則。誰かに強制されるのではなく、自分自身で、何をするのか選び取る。カネや地位などの外部からの刺激ではなく、使命感や「それが好き」という内部からの刺激こそが、強いモチベーションを生み出す。カネをエサにして自分に鞭打っても、そんなことで生み出したやる気は、長続きしない。嫌々やる仕事よりも、本気の遊び。
  • 目標達成のための戦略や手段を、明確にする
    • 何をやるのか決まったら、次に、それを達成するためのプロセスや戦略を、明確にすべし。自分が何をすべきなのか分からない、今やっていることが本当に正しいのか不安、そんな曖昧な状態では、腰を据えて活動することは出来ない。「自分はいまこれをやるべきなんだ」と思えてこそ、それに打ち込める。
  • 課題達成によって何を得られるのか、忘れないようにする
    • 戦略を定めたら、定期的にそれを思い返すべし。今やっているこの作業は、そもそも何のためなのか。それを思い出す。資金を得られる、次のステップにつながる、スキルアップできる、実績になる……。目の前の作業に意味を見出せなくなったら、戦略に立ち返り、そもそも何のためにこの作業をやっているのか、思い出す。この作業の重要性や意義を、再発見する。
  • 達成が十分に見込めるような課題を、設定する
    • 常に歯ごたえのある課題を設定すべし。壮大な目標では、まず確実に挫折する。しかし手軽すぎては、張り合いがない。適度な目標設定が肝要。「ちょっと手強い」くらいが、丁度いい。
  • 自分の能力に対する信頼と、それを裏付ける成功体験を、手に入れる
    • 成果を積み重ねて、「俺はやれるんだ」という自信を手に入れるべし。「自分に出来るだろうか」という不安に囚われていては、なかなか奮い立てない。そして、自信を得るためには、その根拠となる成功体験や成果を積み重ねていくのが、王道である。そのためにも、大き過ぎない適切な目標を設定し、それを着々とこなしていくのが望ましい。


 日々の具体的なタスクをどのようなものにするのか、それも重要である。

  • 日々の作業を、やっていて楽しいものに仕立てていく
    • 作業それ自体が喜びや報酬になるよう、工夫すべし。目的や結果、そこにある意義。そういったものがいくら自分好みでも、そこに至る作業や手段が苦痛であれば、モチベーションは湧きにくい。どんなに高尚な目的や素敵な将来図を掲げていても、少しずつ、疎遠になっていく。出来るだけ、「やっていて楽しいもの」を、手段にするべきだ。俺の場合だと、コーディングやマークアップ、文章作成など。この記事を書くのも、楽しかった。自分が思い描いているものを形にしていくのは、気持ちがいい。
  • 作業に、創意工夫の余地を持たせる
    • 作業自体を喜びに満ちたものにするために、ある程度の自由さを確保しておくべし。最初から最後まで手順が決まっていては、あまり面白くない。指示されたとおりに単純作業を繰り返す、そういったことに喜びを見出だせる人は、そう多くない。やはり、ある程度の「手順や手法の自由さ」が必要だ。無数の選択肢のなかから、よりよいものを模索し、試行錯誤していく。そうすれば、退屈な作業も、エキサイティングなゲームになる。プログラミングは、非常に自由だ。より簡潔で効率的なコーディングを求めて、創意工夫できる。文章も同じ。同じ内容を記述するにしても、様々な書き方がある。
  • すぐにフィードバックが得られて、作業の進捗具合を確認できるようにする
    • 作業に対するフィードバックを、すぐに得られるようにすべし。人は、意味や効果のハッキリしない努力を続けることに、強い苦痛を感じる。文章は、すぐに形になって現れる。キーボードを叩けば、即座に文字が入力され、記事の出来をすぐに確認できる。出来上がった記事が気に入らなければ、その場で修正して、また確認すればいい。プログラミングもウェブデザインも、自分の仕事ぶりを、すぐにその目で確認できる。このように、最終的な完成までの道のりが長くても、一つ一つの作業に対してフィードバックがあれば、モチベーションを維持しやすい。逆に、完了するまで何のフィードバックも得られず、自分のやっていることが達成に近づいているのか、前に進んでいるのか確認できないようなものは、モチベーションを維持しにくい。結果を見る前に途中で投げ出してしまいがちだ。
  • タスクをたらい回しにしていく
    • 行き詰まったときのために、複数のタスクを用意しておくべし。身も蓋もないが、どうやってもやる気が出ない時もある。そんな時は、何か他の作業をすればいい。それが気晴らしになるし、一時的に離れてみることで、新たな着想を得ることもあるだろう。一点集中も大切だが、複数のタスクを交互にこなしていくのも、それはそれで有効である。


 どのような環境に身を置くかも、重要。

  • リアクションや評価を得る
    • 何らかの評価やリアクションを得られる環境に、身を置くべし。いくら好きで始めたことでも、完全に社会から切り離され、ひたすら一人で活動し続けるのは、簡単なことではない。自分の活動に対する感謝や感想は、大切なカンフル剤だ。リアクションをもらうために、定期的にアウトプットや発信に取り組んだほうがいい。ツイッターやブログへのリアクションだけでも、充分な効果がある。もちろん、自分の作品を買ってもらえたり、権威ある人に評価してもらえれば、さらに大きな効果がある。
  • ライバルや敵を持つようにする
    • 切磋琢磨するライバルや、倒すべき「敵」を持つべし。同業でも異業種でも構わないが、一目置けるようなライバルを持てれば、彼らの活動が刺激となる。やる気を刺激される。また、「敵」を持つことも大切だ。「怒り」は、強いモチベーションに成りうる。俺にも、いくつか敵がいる。主に、温室育ちで世間知らずの評論家や、思い上がった企業経営者たちだ。彼らが珍妙で的外れなキャリア論や就活論を唱えるたびに、「この、とっちゃん坊やがあ!」という感情が湧き上がってくる。「いつか目にもの見せてくれる」という気持ちがあるから、俺は頑張れる。
  • 理不尽なものや、外部から介入される要素を、排除する
    • 主導権や決定権を、自分の手元に確保すべし。自分がいくらやったところで、どうせ、自分の努力とは関係ない要素や要因で、邪魔されてしまうだろう。そう思っていては、モチベーションなど湧くはずがない。会社員生活があんなに苦痛だったのは、イニシアチブが全くなかったからかもしれない。いくら自分が頑張ったところで、なんだかよく分からない理不尽な理由で横槍が入る、上からの指示が二転三転する、自分にはどうにもならない要素で成否が決まってしまう。そんな環境では、なけなしのやる気もどんどんすり減っていく。成功も失敗も全て自分次第、そう思える環境でこそ、やる気になれる。


 以上、ここ1年の自分の活動を振り返って気付いたことを、まとめてみた。
 全ての根底にあるのは、「幸せは、今ここにある」ということだ。「辛い気持ちを我慢して、苦しい努力を重ねて、その先に幸福がある」という考え方とは、逆の価値観。*1
 そのような我慢や強制による刺激は、長くは続かない。「頑張ることそのもの」に幸せを見い出すようにしないと、強いモチベーションは生まれないと思っている。


 俺は会社を辞めてから、非常に自由に暮らしている。自分の価値観に従い、自分の責任で、マイペースに生きている。非常に嬉しいし、満足している。
 この喜びこそが、「精神の自由」や「精神の高揚」の源泉であり、それが、創造性やモチベーションを生み出しているのだ。