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正義と微笑

numb_86のブログ

シリアスゲーム『社畜クエスト』を公開しました

 本日、自作のブラウザゲーム社畜クエスト』を公開しました。


 社畜クエスト - なむナビ


 一応、シリアスゲームの一種と言いますか、自分ではシリアスゲームを意識しながら作りました。
 シリアスゲームというのは、「教育や啓発を主目的の一つとしたゲーム」といった感じでしょうか。あまり正確な定義はなく、使う人によって意味が異なります。なので、詳しく知りたい方は各自で調べて下さい。
 広義では、特に教育を目的としたわけではない通常のゲームも、シリアスゲームの範疇に入ります。『桃鉄』で地理を学び、『信長の野望三國無双)』で歴史を学び、『女神転生(ペルソナやデビルサマナー)』で神話を学ぶ。私と同世代なら、誰でも覚えがあるはず……。


 私はもともとPHPというプログラミング言語を学んでおり、そのアウトプットとして何かしたいと思い、「じゃあシンプルなゲームでも作ってみるか」ということで、『社畜クエスト』をつくりました。まだ入門書を読み終えてすらいないのですが、自分で何か作ってみるのが一番かなと。そのほうが楽しいし。
 必ずしもゲームを作りたくてPHPの勉強を始めた訳ではないのですが、やっぱり「ゲーム」が、自分の中で一番しっくり来ます。慣れ親しんでいるから、アイディアを出しやすいというか。青写真も描きやすい。


 じゃあどんなゲームにしようかなと考えた時、以前から興味のあったシリアスゲームを目指してみようと思いました。
 具体的には、こちらの記事で紹介されている『ひきこもりカードゲーム(仮)』から着想を得ました。私自身、引きこもり、高校中退、うつ病、失業などの「弱者」をいろいろと経験してきたので、そういうのを仮想体験してもらうゲームとか、面白いんじゃないかと。
 海外の事例ですが、貧困生活を体験するシリアスゲームもあるらしいし。


 ただ、「ひきこもり」や「貧困」をゲームとして成り立たせるのは、結構難しいと思うんですよね。ある程度のリアルさは不可欠ですが、あまりにもそこに拘ると、悪趣味なものになってしまうというか。教育や啓発が目的だから仕方ないのですが、やり過ぎると、不謹慎な内容になってしまいます。当事者を辱めるようなものにも、なりかねない。ここらへん、かなりのセンスやバランス感覚が必要だなと。今の私には、難しそう。技術力も足りないし。


 そこで今回は取り敢えず、自分の経験や知識を活かせる「社畜」を題材にしました。
 社畜の苦しさを、ちょっとでも知ってもらおうと。
 このブログを読んでくれている人たちは、会社員がいかに大変か、嫌というほど知っていると思います。ただ、意外と知られていなかったりもするんですよね。意識の高い学生とか、新卒で大企業や外資に入ったエリートとか、学者先生とか。そういう人たちは真顔で「どんな環境でも成長できる! それが出来ないのは甘え!」とか抜かしよるわけです。「仕事がツライなら転職すればいいじゃない、起業しちゃえばいいじゃない」と、現代のマリー・アントワネットのようなこと言い、そういうのを見かける度に私は、「はああん!?」と思うわけです。
 日本の劣悪な労働環境、それを指摘している人たちはたくさんいます。ただ、ゲームという手法でそれをやっている人はあまり見ないので、やってみようかなと。
 初見ではまずクリアできないバランスになっているのも、会社員の苦しみを分かってもらうにはこのほうがいいだろうと思ってのことです。


 出来はともかく、取り敢えず「動くもの」を作れたので満足しています。
 とはいえ、PHPだけでブラウザゲームを作るのは、やっぱり無理がありそうですね。何かする度にいちいちサーバーにアクセスすることになるので。サーバー側ではなくクライアント側で動かす技術、例えば JavaScript とかを、覚える必要がありそうです。
 ただ、当面はPHPを勉強しようと思います。入門書を読み終えたい。やっぱり、下積みは大事です。『社畜クエスト』を予想より早く作れたのも、最低限の基礎知識はあったからだと思います。