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正義と微笑

numb_86のブログ

いまだかつて、ない、出会い。

 『なむナビEXPO』を開催してから4ヶ月が経った。
 ここで何となく、振り返ってみる。
 特に理由はない。
 思うところを書き連ねていく。
 記事のタイトルは、なむナビEXPOのキャッチコピーです。


 ありがたいことに、現時点で14名の方に申し込んで頂き、1000円以下の枠は全て売り切れた。
 途中でAmazonさんが微妙に値段を変えてたりするので何とも言えないが、1万4千円ぶんぐらいの食糧は、得られたと思う。
 これって結構すごいことなのではないだろうか。
 EXPOのページには、こんなことを書いた。

貴方がなむナビEXPOに参加し、これが企画として成立すれば、それだけで、社会に風穴をあけるキッカケになるのです。
ほぼ無職の人間でも工夫次第で食べ物を得られる、そういう事例を増やしていければ、その分だけ、生きやすい社会に近づいていくはずです。

 この思惑は、それなりに達成したのではないだろうか。4ヶ月間で1万円だから、これだけで食べていくのは不可能だけど。
 それでも、自力で、1万円分の「富」を創出した。ほんのちょっとだけ、自分の企画で経済を回した。食品会社、配送会社、Amazon、俺。ほんの少しずつだけど、利益を得た。ニートなりに、頭使って経済活動に参加しました。
 Amazonという仕組みは利用したが、基本的には、自力でやれた。プラットフォーマーや雇用主といった存在に依存することなく。
 こういう取り組みが増えていけば、もっと生きやすい社会になると思う。みんなが、何だかよくわからない小規模な商売をやっているような世界。
 今後も、いろいろ試行錯誤していきたい。


 内容そのものについて。

それに、ある程度の材料さえ渡して頂ければ、あとは私が、それっぽい文章に仕立てます。
(中略)
荷物が私の手許に届き次第、改めてこちらから、メールにてご連絡させて頂きます。
その後はメールのやり取りによって、掲載する内容を決めていきます。

 これについては、出来なかったな。
 というか、基本的に、書いてもらったものをそのまま掲載した。文章として破綻しているならともかく、そうでないなら、変に手を加えないほうがいいかなと。
 文章を考えるのが苦手だという人にあれこれ質問したり注文したりするのも、本末転倒だし。


 ここからは、書いて頂いた文章の中で特に気になったものを、紹介していく。主に、ツイッター等で普段あまり絡みがない人を対象に。

日本は失敗した人を守るセーフティーネットが薄いと考えています。(みんなが失敗しないように安全な行動をとることを前提にしてるので)
失敗してもなんてことないとなれば、みんな気軽に自分が興味のあることに没頭でき、結果的に世の中豊かになると思いますが、どうでしょうか?


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 これはすごく思う。
 いろんな方が指摘しているけど、失敗が許されないような状況では、かえってクオリティは落ちる。価値あるものや革新的なものは、「遊び」や「余裕」の中からこそ生まれてくる。少なくとも、最初から「目先の利益」に囚われているようでは、新しいものは出てこない。そこらへんはこの記事に詳しい。「そもそも、「本当に新しいもの」は、「ファンディングの時点では説明できない」ものであることが大半であるはずなんですよ」という言葉は、示唆に富む。
 「みんなが安全に動くことを前提にしているから、セーフティーネットが薄い」という視点は、なるほどと思った。日本ではそもそも、公的なセーフティーネットが「必要なもの」と認識されていないんだよな。そんなものがなくても誰でも生きていけると、思われていた。だけどそろそろ、その前提や認識を変えなければならない。

高校中退の元引きこもり(5年ぐらい引きこもってたヨ)。
そんな自分でも社会参加できたのは、家庭環境と職業訓練があったから。
ざっくりと流れを書くと、
知人のツテで簡単な仕事を始める(月3万ぐらい)→職業訓練→アルバイト→正社員という感じです。
もし同じように引きこもりで悩んでいる人がいるなら、すぐに就職と考えずに、徐々に社会生活に慣れていくっていう道もあるんだよ、ってことを伝えたい。(まあ、ワタシの場合、正社員になってから体壊したンデスガ)


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 同じく高校中退の元ひきこもりであった俺も、そう思う。
 一足飛びに行くことは出来ないんだから、一歩ずつやっていくしかない。当面は生活の心配をしなくていいのなら、じっくり構えたほうがいいと思う。
 それに、就労支援のスタッフの方(その人も引きこもり経験者)が仰っていたが、引きこもっているとどうしても視野が狭くなる。俺にも覚えがある。社会経験が少ないから、どうしても偏ったもののを見方をしてしまうんだよな。それを解きほぐしていくことが先決だと思う。

はみ出しモノを自認する自分さえ、はみ出すのを認めるのが大変です。
自分も他人もはみ出すことを生暖かく見守れるようになりたいです。


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 これもすごくよく分かる……。
 俺もかなり自覚的に「レールから外れてやろう」と思っているけど、それでもなお、囚われてしまっているフシがある。
 これもやっぱり、経験や訓練を重ねていくしかないんだろうなあ。

ここ5年ぐらいで「職業生活」に関する神話が世間からたくさん剥ぎ取られたように、この先、「結婚」についても様々な”先入観の嘘”が暴かれたらいいな、と思います。
結婚こそ、最も「個人の性格の問題」に矮小化される社会科学上のトピックだからね・・・
「結婚」「恋愛」の呪いから、男も女も解放されるといいよのう・・・
どうして、私は結婚したら幸せになれると思いこんでたんだろう?
私の場合、独身の今のほうが、ずっとラクだし楽しいよ。


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 確かに「結婚」にも、様々な「先入観」や「常識」が蔓延っていますな……。
 「(会社員として)働くのが当たり前、それが出来ないのは甘え」というのが「嘘」であったように、「結婚すれば幸せになれる、誰でも結婚するのが当たり前、それが出来ないのはおかしい」というのも、やっぱり「嘘」だよね。
 会社員に向いている人や、それをやりたい人がいる。その一方で、どうしても会社員が出来ない人や、やりたくない人がいる。結婚もそれと同じだな。人それぞれ。
 「誰もが結婚すべし、結婚すれば幸せになれる」という思い込みは、いろんな人を不幸にしそう。


 最後に。
 俺を含めて15人が出展しているが、そのうち少なくとも3人が、高校中退を経験している。*1
 15人中、3人。実に2割だ。なむナビEXPOに関心を持ってくれる層というのは多少なりとも偏っているだろうから、これを一般化するつもりはない。だけど、高校中退者ぐらい、意外とそこらへんにいると思うんだよな。


 こんなツイートを見かけたけど、実際、高校中退ぐらい別に珍しくないし、落伍者でも何でもない。「大したことない」とまでは、言わないけれど。避けられるのなら避けたほうがいいだろうし。*2
 だけど、過度に負い目や引け目を持つ必要はないと思う。高校中退に限った話ではないけど。

*1:ちなみに、大学中退者もいらっしゃいます。

*2:多分、新卒の就職活動とかでは不利になるんだと思う。個人的には、「高校行っとけばよかった」という後悔は全くないけど。