読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

正義と微笑

numb_86のブログ

継続するということ 〜ライフハックの罠〜

 ネットで人気のコンテンツといえば、ライフハック系の記事だ。「○○を実現するたった××個の方法」とか、「○○を叶えた人は必ず実践している××個の法則」とかの、おなじみのアレ。ネットに限らず、書店に行けば同種の自己啓発本をたくさん見かける。


 で、俺はそういうのがあまり好きではない。
 別に、全てのライフハック記事がダメだというつもりはない。有益なものや面白いものもある。
 自分もこんなライフハックっぽい記事を書いてるくらいだし。
 ニート生活で発見した、モチベーションを生み出すためのいくつかのコツ - 正義と微笑
 でもやっぱり基本的には、好きじゃないんだよな。


 なんで俺はライフハック記事や自己啓発本を好きになれないのか。
 この記事を見て、その理由が少し分かった気がする。

大きな夢を語って何もしない人は、「夢を実現する技術をもっと知る必要がある」と考えている傾向が強いです。
自分の夢が実現しないのは、成功者が使っている「夢を実現する技術」を知らないからだ、と考えているのです。
ですから、彼らの行動は、「夢を実現する技術」を探すことにフォーカスしていて、夢を実現することにフォーカスしていません。


自己啓発ビジネスの餌食になる人々…夢実現のために、能力や資格より大切なこととは? | ビジネスジャーナル


 これだ。
 ライフハック自己啓発に群がる人たちは、方法論に囚われ、「実際に何をするのか」という視点に乏しい。というか、「実際に何かをしないといけない」という発想自体が、無いのかもしれない。「夢を実現する技術」さえ手に入れれば、それだけで全て叶うと思っている。


 だけど、そんなはずはない。実際に頭を使い、手を動かし、実践していくことでしか、理想には辿り着けない。
 自分を変えたいという気持ちはよく分かるけど、地道な努力を放棄し、魔法のような方法論を探してばかりいるようでは、いつまで経っても変われないだろう。


 これは、23歳の自分が書いた記事。

私は何一つモノにできなかったけど、それも当然なんだ。目の前の課題を一つずつこなしていくしかないんだ。何者かになろうと思ったら、そのための努力をするしかない。歳をとったって、環境が変ったって、私自身は何も変わらない。目の前の努力をする。それしかない。


もういい加減、努力しないといけない - 正義と微笑


 このときの気持ちは、よく覚えている。閉塞感や苛立ちがすごかった。空っぽな自分が大嫌いだった。社会人になったことで、自分の弱さやみっともなさを一気に突き付けられた。強い危機感を抱いていた。自分を変えたかった。


 そして、23歳のときの俺は、間違っていなかったと思う。
 粘り強く、目の前の努力をしていく。そうすることでしか、前に進めない。「努力」というと暑苦しいが、とにかく、継続していくこと。続けること。それしかない。
 筋道立てて物事を考え、自分の感性を大切にし、逃げずに実践していく。それを自分なりに精一杯やる。その繰り返し。
 便利で手軽な魔法のようなライフハックなんて、存在しない。


 別に毎日やる必要なんて無いし、血の滲むような努力も必要ない。
 とにかく続けること。些細な事でいいし、気が向いたときだけやればいい。断続的でいいから、継続していく。
 そうすれば少しは、理想に近づけると思う。


 ネットで注目を集めることの出来る人たちだって、それまでの蓄積があるからこそ、輝けているのだ。
 ぽっと出の人なんて、ほとんどいない。いろんな経験や実績があるからこそ、華やかなことを出来る。
 努力すれば誰でも彼らのようになれるわけではない。だけど、継続することなくして、何かを成すことは出来ない。
 俺が尊敬する人たちも、大抵は、それなりの積み重ねを持っている。アピールすることは無かったとしても。

全ての根底にあるのは、「幸せは、今ここにある」ということだ。「辛い気持ちを我慢して、苦しい努力を重ねて、その先に幸福がある」という考え方とは、逆の価値観。


ニート生活で発見した、モチベーションを生み出すためのいくつかのコツ - 正義と微笑


 「幸せ」は今ここにしかないし、「成功へのステップ」も、今ここにしかない*1。今をどう過ごすか、今何をするのか。それが全てだ。実現したいことがあるのなら、今やるしかない。そんな日々を積み重ねて始めて、目指す場所に辿り着ける。

*1:この2つは矛盾しない。というか、不可分だ。成功のためには継続が必須だが、継続するためには「好きであること」や「幸せであること」が必要になってくる。