正義と微笑

numb_86のブログ

手軽な人材

 企業法務マンサバイバル : 【本】トレードオフ ― 上質な人材と手軽な人材、あなたはどっち?


 「上質さ」と「手軽さ」の両立は原則的に出来ない。これは人材としての我々自身にも言える。そして多くの場合、上質さを究めることは出来ないのであり、そうである以上、手軽さを追究するのが賢明である。
 これが、上記の記事の内容。


 いずれは、自分で事業をやるなりして、自力で稼げるようになりたいと考えている。
 だがそれは簡単ではなく、まだまだしばらくは、人に雇われることになると思う。雇ってもらうことで、カネを稼ぐ。
 となると、いかにして雇ってもらうか、高い給与を払ってもらえるような人材になるか、ということが重要になる。被雇用者としての能力。市場価値。


 いろんな要素があるけれど、この「上質さと手軽さ」ということを、最近はよく考える。
 自分は多分、上質な人材にはなれない。なろうとしたところで、膨大な時間や経験が必要になる。そこを目指すのは現実的ではない。
 であるなら、自分が目指すべきなのは、「手軽な人材」なのではないだろうか。
 というより、今の自分が目指せるのは、そこしかない。上質さなど到底無理なのだから、取り敢えずまずは、なんとかして「手軽さ」ぐらいは身に付けたい。

でも、ユーザー(雇用主である会社、相談してくれる従業員)が無資格法務パーソンの私に“上質さ”を求めていたのか?と考えると、そこはかなり疑問です。実際に自分が評価されてきた数少ない(笑)シーンを振り返ると、弁護士とは違う“手軽さ”をきわめたところで喜ばれてきたんだろうなあ、正直なところ。


 どうせ、専門家には敵わない。実際に話を詰めていく際には、専門家やプロに相談し、依頼することになるのだ。
 だとすれば、専門家ではない我々は、確実性なんか求められていないのであり、手軽さや素早さこそを発揮するべきなんだろう。
 間違いのない意見ではなく、その場ですぐに論点を見抜き、アウトラインを掴み、それを提示する。そういう能力。
 こういう「手軽さ」というのも、十分な武器になるだろう。


 専門家やプロに依頼しようとすれば、コストがかかる。
 お金だけでなく、手間や労力もかかる。依頼するためにはまず、その内容を整理しなければならない。何が主題であり、どこに論点があるのか。それを整理し、相談できるような形に落とし込まなければならない。
 議題や案件が発生した際、その場ですぐに、大枠を掴んで、何が論点になりそうかを判断し、それを提示する。専門家やプロのように確実で詳細な意見は言えなくても、レスポンスよく、大体の方向性を示せる。


 具体的な姿はまだ何も見えないけど、手軽で融通の利く人材を目指すべきなのかなあと、おぼろげながら考えている。