正義と微笑

numb_86のブログ

亀谷純子『3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖』

 いわゆる「経理」が担当する仕事の内容が一通り網羅されている。
 入門者が最初に読むのに適した一冊。


3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖

3年目までに覚えたい経理のお仕事便利帖


 訳あって「経理の仕事を一通り覚えたい」と思い立ち、手に取った。
 目新しいことは書かれていなかったけど、まあ、改めて基本を知ることが出来たのでよかった。
 今まで我流でやってきたから漠然とした不安があったが、それも解消された。
 実務においては税理士に任せてしまっている部分も多いから、そういう、実際には自分が携わっていない部分について知れたのもよかった。


 ただ、あくまでも概要しか書かれておらず、踏み込んだ知識を得ようとすると期待外れに終わると思う。
 全くの未経験者、特に社会人経験自体も浅い人が読むと、いろいろと得るところが多いのかもしれない。


 企業審査の時*1も書いたけれど、実際に自分で経験していくしかないのだと思う。
 そして、全てを知っている必要なんてなく、全体像や概要さえ分かっていればいい。これも、以前書いた*2


 先ほど「目新しいことはなかった」と書いたけど、じゃあ本書に書かれている知識を全て暗記しているのかといえば、もちろんそんなことはない。基準となる具体的な数字や期日については、かなり曖昧。だがそれでいい。覚える必要なんか全くなくて、基本的な考え方を理解しており、「そういうものがある」ということが分かっていればいい。
 そうすれば後は、必要に応じて調べればいい。
 本書のような実務系の本は、一度読んで終わりではなく、何度も読み返すことになる。実務において疑問や問題が発生した際に、再び手に取り、調べる。
 本書には、経理業務の主要なトピックが網羅されており、調べ物の際にも使いやすいと思う。


 大切なのは、細々とした知識を暗記することではない。自分なりに感覚を掴み、コツを抑え、8割方の作業を手際よくこなせること。大まかな流れを把握しており、必要に応じて自分で調べることが出来る状態であること。「勘所」とでも言うべき、要諦となる部分はどこなのかを理解しており、大きなミスや抜けは当然に回避できること。
 そしてそういう状態になるためには、やはり経験を積むしかないのだと思う。自分でやってみるからこそ、いろんなことが感覚的に分かるようになる。今はとにかく、実務を通して勉強するしかない。