正義と微笑

numb_86のブログ

noteについて思ったこと 〜コンテンツ販売を制する者〜

 noteというウェブサービスが注目を集めている。
 誰でも手軽に、テキストや画像、動画などを販売できる。
 その手軽さや敷居の低さに可能性を感じた人たちが、様々な試行錯誤を行っており、話題となっている。


 noteの面白い使い方をまとめてみた。(投げ銭、ファンクラブ型など) - 灰色ハイジの観察日記


 だが、「noteを使って何を売れるか」「noteを活用して何が出来るか」という発想では、上手くいかないのではないかと思う。
 上手くいくとしてもそれは、もともと知名度や影響力のあった人に限られる。つまり、以前からネットでカネを稼げていた人たちが、さらに稼ぐ機会を得た、という話に過ぎない。
 そうでない人たち、つまり、知名度も影響力もない人たちがnoteで小銭を稼ごうとするのなら、違う発想や思考法で取り組まないといけないと思う。


 それは、noteを使うことを目的ではなく、手段として捉えるという発想。
 こういう、流行りのサービスが出てくると、それを使うこと自体が目的になってしまう。何かやりたい企画や商売があり、そのためにnoteを使う。それが本来の在り方のはずなのに、いつの間にか、noteを使うこと自体が目的になっている。
 noteを使ってこんなこと始めました、noteでこんなものを販売してみました……。完全にnoteが主語になってしまっている。
 それがいけない訳ではないが、それでは「売れない」のだ。


 起業に関するアドバイスや失敗談でよく、「市場や顧客のニーズから考えましょう」という教えを見かける。
 それと似ているかもしれない。
 起業する上で大切なのは、顧客のどんな問題を解決するのか、顧客にどんな素敵なことを提供できるのか、ということだ。価値ある何かを提供できるから、ビジネスが成り立つ。
 ものすごく当たり前のことだけれど、これが意外と難しい。いつの間にか、顧客のためではなく、自分のための商品開発を行ってしまっていたりする。自分がやっていて面白いこと、自分が達成したい課題、そういうものに夢中になり、「顧客が何を求めているか」を忘れてしまう。
 当然、それではビジネスは成功しない。
 研究者や芸術家なら自分の関心を追求すればいいが、起業家なら、ニーズやウォンツを考えないといけない。


 起業だけでなく、「モノやサービスを売る」という行為自体も同じ。
 「noteを使えば何か面白いことが出来そう」という発想では、ただの自己満足。それはそれでいいし、素敵なことかもしれないけれど、売れはしない。
 noteに関心を持つ人の多くは、お金を稼ぎたいのだと思う。そうであるならば、ユーザー(潜在的な顧客)に何を提供できるか、どんな満足を提供できるか、それを考えたほうがいい。「とにかくnoteを使って何かしたい」という気持ちを抑える。自分の気持ちに正直に突っ走ってしまうと、「お金を稼ぐ」という当初の目的は、むしろ遠ざかってしまう。


 ガムロード、niconico、LINEスタンプ、そしてnote。個人でも簡単にお金を稼げそうなツールやプラットフォームが、次々に生まれている。そしてその度に、夢見がちな若者がそれに飛びつく。
 「ネットでなら、自分の作品や成果物がお金になるかもしれない」というインターネット・ドリームみたいな幻想が、我々の潜在意識にはあるのだろう。
 だが肝心なのは、何を、どのように提供するか、だ。ツールに振り回されているようでは、コンテンツ・ビジネスを制することは出来ない。
 まずは価値ある成果物を作り上げるのが先だし、それをどのように見せ、どのような売り方をするのかが先だ。課金方法や流通は、ずっと後。
 ツールありきの発想ではなく、まず、自分のビジネスや企画ありき。それに対して、どのツールをどのように活用していくか。そういう視点を持っていたい。


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 この記事をここまで読んでしまった貴方には、noteを使って私にカンパする権利が与えられました。おめでとうございます。
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