正義と微笑

numb_86のブログ

新卒だった頃の自分を感動させたい

 大学を出てから5年以上が経った。
 今の会社で働くようになってからは、1年。
 やはりいずれは独立したい、と思っている。


 今の環境は恵まれている。特に前の会社とは、比べ物にならない。
 もちろん不満や欠点はあるが、概ね満足している。自分に合っていると感じる部分も多い。意外な話だが、ルールや序列や因習でガチガチの会社*1より、自由でろくにルールがなくてフラットな会社のほうが、自分に合っているらしい。
 今のこの穏やかな環境で、自由なスタイルで、裁量の大きな仕事をして、毎月給料をもらえる。
 非常に恵まれている。もう少しここにいようかと、思わなくもない。
 だがそれでも、いずれは独立したい。


 今の会社がどうこうではなく、「会社員」というものが向いてないのだと思う。
 どんなに恵まれていても、「所詮は他人の会社だ」という気持ちを拭い切れない。
 他人の夢や野望に乗っかているに過ぎない。私の夢ではない。
 会社員である以上、どこまでいっても「他人に使われる存在」でしかない。一面的な見方だという自覚はある。だがそれでも、私はそう感じてしまう。


 私は、自分の夢や理想を追いかけていたい。
 他人のビジョンのためではなく、自分が信じるもののために、全力を尽くしたい。
 他人に与えられた範囲ではなく、自分の責任で、自分の判断で、自分の手で、突き進んでいきたい。
 これも意外な話なのだが、私はかなり我が強いというか、自分の手許に主導権がないと、納得できない。自分自身にイニシアチブがある状態でこそ、最も力を発揮できる。裁量の大きな今の職場ですら、物足りなさを感じることがある。
 やはり独立して、自分が全ての権限と責任をもつ、「自分の事業」というものをやりたい。


 他にも、自分の夢のためなら苦労にも耐えられるとか、会社に自分の食い扶持を依存しちゃダメだとか、いろいろ理由はある。
 根本的に、自分は会社員じゃダメなんだろうなと感じている。


 独立といっても、起業とかそんな大仰なものではない。人を雇うなんて全く考えていない。
 それに、今すぐという訳でもない。半年後かもしれないし、1年後かもしれないし、もしかしたら会社員との兼業という道を選ぶのかもしれない。


 そして、具体的に何をするのかということも決まっていない。それはこれから、じっくりと考え、試行錯誤し、見つけていきたい。
 確たるものは何も決まっていないが、一つだけ、心に思うことがある。
 それは、「新卒のときの自分が感動するようなビジョンやミッションを掲げる」ということだ。


 新卒で入った会社は、クソだった。
 人には恵まれたし、ありがたいことに、一部の人たちとは今でも付き合いがある。だが会社としては、本当にクソだった。
 あの頃は辛かった。こんな生活があと何十年も続くのかと思うと、絶望的な気持ちになった。世の中の会社員がみんなこんな気持ちなのだとしたら、そりゃ日本はダメになるよな。本気でそんなことを考えていた。


 憂鬱な日々を過ごしながら、何とか救いを探していた。
 当然、一刻も早く転職したかった。心身ともに疲弊していて転職活動など出来なかったが、華やかな企業で働いている人たちが、とにかく羨ましかった。
 特に、明確なビジョンや事業目的をもって活動している会社に、憧れた。自分もそういう会社で働けたらいいのにと思った。


 あの頃の自分が具体的にどの会社に憧れていたのか。それは忘れてしまったけど、社会起業系の新興企業に、特に共感していたと思う。
 この会社は何のために存在するのか、何を目的とするのか、何を目指しているのか。
 それらを明晰な言葉で語れる企業に、強く憧れた。
 いま思い出したところだと、株式会社ワーク・ライフバランスや、グーグル。いずれも、確固としたビジョンがある。


 私も、そういう事業をやりたいと思う。
 明確な理念や使命を持った事業。あの頃の、新卒だった頃の自分が見たら、強く感動するような事業
 やるからには、どうでもいいようなことには取り組みたくない。人生を賭けるに値する、そう自分で信じられるような理想のために、働きたい。
 素晴らしい、やる価値がある、意義のある仕事だ、新卒だった頃の自分が本気でそう思ってくれるようなミッション。
 まずはそれを見つける。そのための思索と試行錯誤を、今年は行う。

*1:地域金融機関はその典型だろう