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正義と微笑

numb_86のブログ

著作権の適用を受けず自由に利用できるリソースやデータ

オープンデータは、著作権で守られているデータを自由なライセンスで公開することで、二次利用を促進しようという取り組みである。

しかしデータや作品によっては、最初から著作権に守られておらず、自由に使用できるものもある。
そういったデータは、使用にあたって作成者の許可を取る必要がない。
オープンデータの取り組みは重要だが、著作権に守られていないデータについて理解を深めることも、データの利用や流通の推進につながると思われる。

ここでは、どのようなものが著作権の対象外になるのかを挙げていく。

法律や裁判所の判決など

著作権法十三条により、憲法その他の法令、裁判所の判決や決定、などは著作権の対象にはならない。

パブリックドメイン

著作権を含む、知的財産権に関するあらゆる権利が存在しない状態のことを、パブリックドメインという。
前述の法律なども、パブリックドメインの一種と言える。
他に、権利の保護期間が終了することでパブリックドメインとなることもある。
例えば著作権法第五十一条の2では、著作権の存続期間は原則として、著作者の死後50年が経過するまで、とされている。

CC0

CC0とは、クリエイティブ・コモンズが用意しているライセンスの一つ。

クリエイティブ・コモンズとは、情報や作品の共有や二次利用を推進するためのプロジェクト。
その手段として、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)というものを用意している。

CCライセンスを使うことで、著作者は簡単に、自分の著作物のライセンスを示すことが出来る。
利用者側も、CCライセンスを見ることで、そのデータや作品を使って何が出来るのか、出来ないのかを、簡単に確認できる。

そしてCCライセンスの一つとして用意されているのが、CC0である。
これは、著作者が、自らの著作権を可能な限り放棄することを示すものである。
著作者が能動的に、意図的に権利を放棄する点が、パブリックドメインとは異なる。

Creative Commons — CC0 1.0 全世界

著作物性のないもの

著作権法第二条一では著作物を、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義している。
そのため、この定義に該当しないものは著作物ではないため、著作権による利用の制限は受けない。

政府標準利用規約2.0にも、

数値データ、簡単な表・グラフ等は著作権の対象ではありませんので、これらについては本利用ルールの適用はなく、自由に利用できます。

と記載されている。

条文には「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と書かれているが、これは、「知的・文化的精神活動の所産全般」と解釈されているため、この部分が問題になることは少ない。

そのため、

  1. 思想又は感情の表現であり、
  2. 創作性があり、
  3. 表現である

ことが、著作物性を満たす要件と考えられる。

思想又は感情の表現

単なる事実やデータは、この要件を満たさないため、どんなにコストをかけてデータを収集したとしても、著作物とはされない。

但し、第十二条には「編集物(データベースに該当するものを除く。以下同じ。)でその素材の選択又は配列によつて創作性を有するものは、著作物として保護する」とあるので、単なる事実であっても、取捨選択や編集などが行われて表現されているものは、保護される。

データベースについても、第十二条の二で、「データベースでその情報の選択又は体系的な構成によつて創作性を有するものは、著作物として保護する」とある。

一つ一つは単なるデータであったとしても、それをただ羅列するのではなく、整理、分類、編集されているのであれば、そのような表現が行われているものとして扱われる。

創作性

著作物性を満たすためには創作性が必要だが、独創性や芸術性までは求められない。
これは、著作物を守ると共に、著作権による過度の保護を防ぐためでもある。

キャッチフレーズやプログラムなどにおいては、表現の選択の幅が狭いもの、つまり誰が表現しても似通ったものになってしまうものがある。
このようなものに対しても独創性を求めてしまうと、創作や表現が著しく制限されてしまうし、先行した一部の著作権者が過度に保護されてしまう。

「創作性」の要件は、単なる模倣や盗用を防ぎつつ、表現方法に選択の幅がない場合にその表現を保護対象から排除する機能を持っている。

表現であること

著作物性が認められるためには、外部に表現されている必要がある。表現のもととなったアイディアや着想自体には、著作物性はない。

参考資料

著作物性について